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そして、完璧な音声入力を求めて相変わらず毎日試行錯誤中。


10月4日 日曜日

こんにちは、勝間和代です。

相変わらず毎日、完璧な音声入力を求めて試行錯誤中です。

どんなに頑張っても100%にできないことは分かっているんですけれども、少しでも思考をストップさせずに、少しでも気持ちよく動いて、少しでも修正の手間がないものは何かということを探しまくっています。

まずは普通に音声入力をして、その後で大規模言語モデルで直すということもちょっとやってみたんですけど、さすがに二重に手間の暇がかかってしまうと思考を邪魔するので、これはやめてしまいました。

マイクも色々良いものや口に近づけるとかやっていて、まあなんとなく悪くはないんですけれども、それでも完璧にはできません。

でもそうは言っても物理キーボードは戻したくないので、とりあえず最低限の画面キーボードを使うか、できる限りゼロにして、なんとかありとあらゆるコミュニケーションができないかということを考え続けています。

今のところとりあえずスピード優先にしていて、一応修正のためのテンプレートはいつも出しておいて、何かあった時にはそのボタンを押そうぐらいの感じで運用するのが一番バランスが良いかなと思っています。

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10月4日 日曜日

おはようございます、勝間和代です。

今週のサポートメールのテーマは、

「アンラーン(学習棄却)の技術」

です。

学習棄却の週もとうとう最終日ですね。これまでは、それこそ足し算ばっかりするので引き算をしようとか、あるいは、様々な変化をした時の最初のモタモタ感を受け入れよう、そして予測できないことに対しての拒否感に関して、より柔軟な発想で遊びで乗り越えようといったことをお話ししてきました。とにかく私たちが反脆弱な生き方や存在になることをいつもイメージしておいてください。

そして、最終日にお話ししたい内容は何かというと、ちょっとびっくりするかもしれませんが、

「自分らしさみたいなものに無理にこだわらずに柔軟にアンラーンする」

という内容になります。

どうしても私たちが古いことを手放そうとすると、私はこういう人間だったとか、昔からこういうことを主張してたとか、周りからこういう目で見られていたといったような形で、こう自分らしさというアイデンティティと新しいやり方がぶつかることがあります。

例えば、あれだけ親指シフトを推奨していたのに、急に手のひらを返すのかとか、Xiaomi、Xiaomiと言ってるけど、Pixelはどこ行ったといったようなことを、周りから責められることを考えると、なかなか私たちは学習棄却ができないわけです。

心理学や社会学では、私たちは社会に生きていく中で、自分に対する一貫した物語を作り上げると言われています。例えば、私は文系出身だから数字が弱いと言ったり、私はサポーターに向いているとか、私はこういう立場だといったような形で過去の経験から自分を定義し、それに沿って行動するといったような一貫性をなるべく保とうとします。

しかし残念ながら、この一貫性こそが私たちのアンラーンの最大の敵になるのです。これまで築き上げてきたものを大事にしてしまうがゆえに、新しいものがもし今のものとぶつかった場合にそれを採択できないし、捨てられなくなってしまうからです。

なぜそうなるのでしょうか。これは答えは簡単でして、自分らしさというと聞こえは良いのですが、実際は何かというとあくまで過去の自分です。過去の環境において、過去において、なんとなく最適化してきたと本人が思ってきたものが自分らしさですから、この自分らしさが将来も同じ物語を紡げるとは限らないわけです。むしろ、変わる可能性の方がはるかに高いです。

結局、過去のアイデンティティにしがみつく、あるいは過去との一貫性を保とうとするその姿こそが、まさしく私たちがなるべく避けたいと思っている脆弱性になります。脆弱な自分を大事にしてしまうと、新しいことができません。それこそ、よく高齢になると頭が固くなる人と柔軟になる人の差はどこで分かれるかという話をしますが、やはり私は過去のアイデンティティにこだわりすぎるかどうかというのが大きな分かれ道になると考えています。

なぜ私が最近、Pixelの音声入力をやめて、AIによる音声入力で、しかもサーバー側に情報を飛ばすことに特化したのだろうということを考えていったときに、やはり、Pixelだけではなく、スマホ全体の成熟があるということを、Geminiと議論をしていました。

もう3年くらい前からスマホの基本性能は変わっていないのだけれども、メーカーがどうしても毎年新しいモデルを出したいので、そこで無駄に高いカメラ機能が付いたり、無駄にローカルで動くAIが付いたりして、値段が高くなっている一方で、全くユーザーの得にはなっていないということを指摘していました。

それに対してここ3年くらいの生成AIを含めたクラウド側のAIというのはとてつもなく進化をしていますので、そういう意味ではこの3年間の変化というのは、どれだけローカルのスマホに何か機能を詰め込むかではなく、どれだけサーバーとのやりとりが素早いものにできるかということが本当はスマホの機能において一番求められるものだったのです。

そしてその点、残念ながら私が推奨していたPixelというのは、Pixelの中で完結するために色々な機能を織り込んでいますけれども、一番重要なモデム性能やスクリーンの性能に関しては残念ながら、Xiaomiに一歩水をあけられています。マイクの性能に関しても、Pixelのマイクは3つ、Xiaomiのマイクは4つで、さらにPixelのマイクを使う時には、PixelのGboardを使う時には、優秀なAI機能が働くのですが、他の音声入力を使った瞬間に、ただのマイクになってしまうそうで、ここもやはりXiaomiに水をあけられています。

そうなってくると、2023年ぐらいには最高のスマホだったPixelが、2026年には残念ながら私にとっては最高ではなくなっているのです。実際、家で私が使っているのはメインのXiaomiの他、Pixelであれば、Pixel 8 Proという3年前のスマホがほとんどです。持ちやすいし、見やすいし、気に入っているからです。

ある意味、これだけ変化が激しいと、過去の自分や過去に自分が心酔したものをそのまま取っておくということは、自分の将来に対して足枷や退出障壁になりかねません。それであれば、いっそのこと、自分の古い価値観や古いやり方について、これが自分だということを勝手に決めつけずに、自分というのは常に変化するものであって、新しい自分を迎え入れる勇気があるということを認めてあげると、自分らしさがより反脆弱なものになってきます。

人生100年時代について、いろいろな考え方や必要な才能、価値観を綴ったベストセラーであるライフシフトの中で、著者のリンダ・グラットン教授は、まさしく重要な無形資産の一つが、私たちがいかに変化に対応するかという変身資産であるということを、明確に示しています。

そういう意味では、今の自分というのは常に仮の自分ですので、仮の自分というのは常に流動して死ぬ時まで、その状況の中でくるくると、ある意味液体のようにうまく環境に適応しながら変わっていくようなイメージがあると良いと思います。頑固という言葉は硬いという漢字を使いますが、まさしく岩のように硬いと、ゴツゴツしたところにぶつかってしまいますが、水のように柔らかい感じであれば、環境に合わせてスルリスルリと、私たちの形を変えることが可能になっていきます。

しかもこの私たちが形を変えた時というのは何が素晴らしいかというと、基本的にこれまでよりもバージョンアップしているはずなんです。過去においての自分がバージョン1だとしたら少しずつ新しい知見を入れたり、新しいやり方を入れていってバージョン2、バージョン3といったような形で前に進んでいくわけです。コンピューターのOSであれば5年前のバージョンなんか絶対使いたくないと私たちは思うのですけれども、なぜか自分だけは自分らしさというものにこだわって過去のOSを使いたがるのです。

そして、過去において学習したことを棄却するということは必ずしも、その学習全体を棄却することではありません。その学習の中から得られたノウハウやプロセス、そして次に何を自分に学習させるかという基礎に必ずなっていますので、何も無駄なことはないのです。むしろ、学習の中の中身を理解して、そのエッセンスをより良いものにするにはどうしたらよいかということを考えていくと、さらに前に向かってさらなる学習ができていきます。

大事なことは、私たちのOSそのものに、私たちは常に未完成であり、変化の余地を残しているということをしっかりと刻み込むことです。それこそ、アイデンティティの中に、変化する自分というのを入れても良いと思います。軽やかに変化をし続けて、より良い自分に常に変わっていくようなイメージがあると、過去の古いものにはどんどん固執しなくなることでしょう。

先日、ちょっとした会合で会計の議論をしていて、そういえば私が会計士だったなということを思い出して驚きました。そうそう、すっかり忘れていました。もう30年以上前に受かった試験ですし、会計の業務を行っていたのは、せいぜい10年間ですから、まあその時の知識は大きく今でも役に立っていますけれども、だからといって、それを大事にしても仕方がないので、それこそ今自分が何をしたいのかということを考えながら、古いもので今使ってないものは、私が公認会計士登録をしてないようにアンラーンをしていって、新しいものに前に進んでいけば良いと思います。

ついつい、私たちは何か新しいものを見つけても、それこそ予測誤差が大きいなと感じると、それは自分には難しいとか私らしくないと言って、取り入れることをやめてしまいます。しかし、自分らしいかどうかというのは過去の基準ですので、ある意味関係ないといえば関係ないのです。

自分探しという言葉がありますが、自分はもう既に存在していますから探さなくていいわけです。自分探しというのは、何か理想の自分があって、そこに向かって突き進むようなイメージですけれども、今の自分こそが、過去から追求した私たちにとっての集大成であり、そしてその先にある自分というのは、より良いものになっていく必要がありますので、過去の自分にこだわっている暇も時間もある意味ないのです。

色々な意味で、自分の過去の知識や過去の思い込みが崩壊して、新しいことを学ばなければならなくなった時こそ、自分がバージョンアップできる時だと喜ぶべきだと思います。

今回私がパソコンをほとんどやめて、Androidの運用に移ったのも、実は、勝間塾の月例会では少しお話をしたのですが、孫が生まれまして、私の仕事環境が大きく変わったからです。家族が増えて、パソコンの出しっぱなしも基本的にはできなくなりましたし、私が専用で使っていた5畳半ぐらいの仕事部屋も、孫のための寝室になりました。

そこで、これまであまり使っていなかった和室を少し整備をして、仕事ができるようにしたのですが、Androidだけで仕事をすることも、そして、これまでよりも部屋が少し広くなりましたので、楽器も置けるようになり、電子サックスや電子キーボードを仕事の合間に年中演奏することも楽しくて仕方がありません。

それこそ、専用の仕事部屋でゲーミングノートを使ってローカルのGPUと親指シフトを使いながらバリバリに仕事をする自分というのが、前のバージョンでは存在したのですが、今は、なるべく軽い端末を使って音声入力でバリバリと仕事ができるようにしています。そしてそのためには、これまでの端末とはまた全然違う端末が必要になりました。

そして孫にはなるべく良い音楽を聴かせた方が良いというので、HDやUHDの品質の音を家の中で流すようにしたのですが、私自身もこれまで以上に高品質のクラシックやポップスなどを一日中聴くことができて、体中良い音楽のシャワーを浴びて幸せです。手持ちの音楽機器なども、実はHD対応のものが結構ありましたので、家の外でも良い品質の音楽をそのまま楽しめるようになりました。

変化はチャンスというお話をいつもしていますが、ちょっとした変化でも大きな変化でも、とにかく私たちが何らかの形でこれまでのOSに不具合を感じたときには、それはOSを新しくアップデートするとてつもないチャンスなのです。そしてそのときに、何が古くなっているから、その部分を棄却して新しいものは何を取り入れようかということを考えれば考えるほど、毎日が楽しくて仕方がありません。

とにかく、学習棄却をして新しいことを学ぶことというのは、最高のエンタメであるという認識を持ってほしいのです。それで一時的に何か効率が落ちたとしても、それはその後でより良い状況を作るためのチャンスであり楽しみですので、そのようなイメージで毎日の生活をワクワクしながら前に進んでいってみてください。

色々な意味で反脆弱な自分をぜひ楽しんでください。

最終日の課題は、

・あなたは、「私とはこういう人間だ」「これは自分らしくない」という強固なアイデンティティによって、新しい行動や学習にブレーキをかけてしまっていることはありませんか?

・あなたは、過去の自分の経験を振り返った時に、絶対にやらないと思っていたけれども、思い切ってやってみたら、全く新しい自分になれたら楽しかったということはありますか?

・あなたは、今週1週間の「アンラーン(学習棄却)の技術」を学んで、あなたが今日から具体的に手放したいと思った、あるいは手放す決意がついた、そして具体的な行動を決めたことは何でしょうか。教えてください。

です。

それでは、明日からまた、新シリーズでサポートメールをお送りします。お楽しみに。

---ここまで---

いかがでしたでしょうか。

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