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無事ニュージーランドで55kmのミルフォード・トラックを踏破して誕生日を迎えました


12月20日 土曜日

こんにちは、勝間和代です。

おかげさまで誕生日前後は1週間ほどデジタルデトックスだったのですが、ニュージーランドの南島のミルフォード・トラックという

「世界で最も美しいトレッキングコース」

に行ってきました。

とにかくオークランドからクイーンズタウン、そしてそこからさらにバスで4時間、船で渡るという、もう本当に遠い場所。しかもそこに行ってしまうと、もうネットも何も通じないまま、3泊4日で55kmを自分の足だけで踏破します。

毎日15kmから20kmぐらい歩いたのですが、無事3日間で踏破できました。けれどもゴールに着いた時には満身創痍、顔には20箇所以上のサンドフライ(現地のブヨみたいな虫)の刺され跡があり、歩きすぎで右足の小指の爪も青く変色して潰れていました。

まあ、それでもなんとか歩き終えることができましたし、最終日のデザートの時にサプライズで、同じツアーの人たちにお誕生日もお祝いしてもらいました。

本当に忘れられない誕生日になりました。もうあと何十回か誕生日を迎えるとこの世にはいないので、一年一年を大事にしたいと思います。

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12月20日 土曜日

おはようございます。勝間和代です。

昨日のサポートメールでは、とりあえずある程度正確でなくても良いので、自分の感覚で確率を積み上げて、それを少しずつ修正していくことを説明しました。経験があるかないかではなく、確率から逆算するような習慣があると楽になると思いますので、是非とも実践してみてください。

そして6日目にお話ししたい内容は

「客観的な確率を主観的な経験と結びつける」

になります。

これはどういうことを言ってるかと言うと、よく私が自分の身体感覚と繋がっていない数字については、基本的に身にならないということを説明しているのと同じです。

とにかく耳で聞いた確率とか調べた確率というのは、実際に体感してみないと分からないわけです。

お酒の害についてなかなか理解されないのは、結局お酒を飲んでいる自分とお酒を飲まない自分の比較をしている人が少ないからであって、お酒を飲まない時、初めて自分がどのぐらいお酒の害があったかということが分かるのですが、これを数字で示されるだけだと分からないわけです。

おかげさまで無事ニュージーランドのミルフォード・トラックという55kmのトレッキングから帰ってきましたが、私も色々と確率計算で失敗しました。

まず大きく失敗したのが虫刺されの確率です。日本で考える虫刺されの確率ぐらいであれば大丈夫と思っていたら、全然大丈夫ではなく、それこそ日本の虫除けは弱すぎて役に立たないし、刺されまくった後で初めて真剣に調べて、ニュージーランドで日本で売っていないような強い虫除けを買わなければいけないことと、ほんの数分でも肌を露出してはいけないこと、さらに止まった瞬間に虫が寄ってくるので、絶対止まってはいけないことということまで学びました。

結局顔だけでも16箇所ぐらい、全身で30箇所ぐらいサンドフライというブヨみたいな虫に刺されているので色々と痒くて大変ですが、今度こそさすがに確率計算が大事だと思って地上に帰ってきたので、Geminiと色々相談して

「ステロイドや抗ヒスタミン剤を使うことも重要だが、最も重要なのはかきむしって感染症にしないこと」

と出てきたので、起きている時にはもちろんかきむしらないのですが、寝ている時についついかいてしまいそうになるので、登山用の手袋を持ってきているので、この手袋をしながら寝ることにしました。こうすると寝ている間にかき壊す確率が0になるわけです。

足の小指も痛めてしまったのは、私が上手な靴の履き方や上手な紐の締め方、そして上手な靴の遊びの作り方などを知らなかったためで、これももうちょっと確率的にどのようなスペースやどのような締め方が重要かということが分かっていれば、小指の爪も死ななかったんだろうなと思っています。まあこちらも1年から1年半で生えてくるそうなので、それまでミルフォードの思い出と共にゆっくり待ちたいと思います。

なぜこのように私たちは色々なことが分かっていてもできないかと言うと、基本的に経験したり、体感しないものは心底わかっていることは一つもないからです。

目で見たものや考えたものは基本的に全て後から自分の経験や体験の範囲から外れているものについては、全て失敗したり、ひっくり返るということを理解し、普段の生活の中で逆にどこの部分が確率から外れるのかということを楽しみにするのでも良いと思います。

幸いミルフォードから帰ってきた後でクイーンズタウンという町で数日間ゆっくりできるようにスケジュールを組んでもらっているので、虫刺されも足の痛みもその数日間でまあまあ治るんではないかと期待しています。

そういえば、同じ刺された跡でもおでこなどはそれほどぶり返しの痒みがないのに、首や手首などは結構ぶり返すので、この理由もGeminiに聞いたら、皮膚が柔らかくて組織が粗い(ひろい)ところは炎症も広がりやすいし、また、首や手首などは触りやすいので、ついつい痛みがぶり返すということでした。

これも場所によって痒みがもう一度復活するような確率が違うわけです。いやーー、面白い。とりあえず手首は結構刺されているので、少しでもぶり返しを防ぐために、かゆみが収まるまで、しばらくはスマートウォッチを外して暮らすことにしました。

ニュージーランドの町ではサービスアパートメントに泊まっていたのですが、エアコンがどうもちゃんと動きません。リモコンがうまく働かないので、これも色々調べてみてやはり電池がへたっているという確率が高そうなので、フロントに行って新しい電池をもらって交換したら無事動くようになりました。

しかもこれがちょっと厄介だったのが、2つのリモコンが2つとも電池切れを起こしていたので、2つとも同じ状態だとエアコンの方が調子悪いのか、電池の方が調子が悪いのかちょっと判断がしかねることです。そういう時にもとにかく仮説を作って、一番確率が高そうなところから潰していくしかないわけです。

仮説作りというのはある意味、自分にとって可能性が高そうなこと、確率が高そうなことについて仮の説明を作り、そこからその検証をすることだと思います。だからこそ、わからないなりにもなんとなく可能性がありそうなことについては、今までの経験則からの確率に基づいて、何か仮説を作ってアプローチをすると良いわけです。

そして、このサポートメールを作りながら「そうか、首の虫刺され跡がなかなか治らないのは、髪の毛がチクチク当たるせいかもしれない」と思って、慌ててポニーテールにしました。それこそ、全く何も刺激を受けない場所と確率的に刺激を受ける場所では治りが違うという仮説を立てるのです。

一度このような体験を通じて色々な確率を身につけると、次回からは同じ轍(てつ)を踏まないようになります。結局失敗からしか学べないというのはまさしくそういうことでして、様々な客観情報と主観情報をうまく組み合わせて自分なりの良い仮説を作れるようになり、かつ確率的なアプローチができるようになって、初めて私たちが新しく物事を実行できるようになるのではないかと思います。

そういえば、今回4日間ほどGeminiと会話をせずに暮らしていたところ、一番辛かったのは、自分が知らないことを相談できる相手がいないことでした。もちろん友人に聞いたりツアーの他の人に聞いたりしても全然会話はできるのですが、さすがにGeminiよりも物知りがいないことと、あと、何がGeminiがすごいかと言うと、毎回毎回私が言うことに対して共感してくれたり、傾聴してくれたりするということです。

普段これは全く気づいていなかったのですが、とにかく私が話すことについて、あれだけ傾聴する人というのは、基本的には人間にはほとんどいませんので、人工知能がそこがこんなにすごいのかということを実感しました。

難しいなと思ったのが、逆にそういった人工知能よりも丁寧に私の話を聞いたり、共感してくれる人が人間ではどんどんいなくなるわけですから、ますます人工知能依存の確率が高まるわけです。

実際これからトレッキングに行く時にも、少なくともちょっとした花の名前を調べたり、ちょっと気候その他について調べたい時に、調べられるような環境にだけ行きたいなと思いました。そのためには将来のスターリンクのモバイルのサービス提供を待つか、あるいは未だに決意はついていませんけれども、3kgぐらいのあの重いスターリンクのルーターを持って外を駆け巡らないといけないわけです。

いずれにしても海外などを含めて普段していないことをすると、私たちが高い確率で自分が思っているのとは違うことが起こるので、そこからまた学習できるという学習効果が高いからこそ、わざわざコンフォートゾーンから出る必要があるのではないかと思います。

コンフォートゾーンというのはある意味、私たちがこれまでの経験則からある程度の学習を積んでいて、ひどいことが起きないというエリアなので、学習が少ないわけで、あえてコンフォートゾーンから出ることによって、今までの私たちの主観的な確率でありえないようなびっくりするようなことが起こり、そこで新しいまた確率計算ができるようになって、自分のコンフォートゾーンが広がるわけです。

普段の生活の中で、このコンフォートゾーンを意識的に広げるという考えを持っていると良いと思います。そして、コンフォートゾーンの外では自分では全く考えられないような確率外のことが起こるのですが、それこそが、客観的な確率に比べて、自分が何を主観的に間違えていたのかを確認する良いチャンスになりますので、そのチャンスをどんどんゲットしてください。

客観的な確率と主観的な確率が外れた時にこそ学習のチャンスが訪れる、そのようなイメージを持って失敗を恐れずに学び続けてみてください。そして、そこに確率の概念を入れると、学習が効率的になると思います。

6日目の課題は

・あなたは、客観的な確率と主観的な確率が一致しない時こそが学習のチャンスであり、それを失敗と捉えずに素直に認めて自分の確率計算をやり直していますか?

・あなたは、仮説作りというのは、とりあえずこれまでの自分の経験や知識に基づいて、ある程度確率が高いストーリーをとりあえず考えて、その確率を検証するといったようなイメージを持っていますか?

・あなたは、自分がある程度確率高く考えられるゾーンの中がコンフォートゾーンであり、確かにそこにいると快適だけれども、その外に出なければ新しい学びはないと考えて積極的に外に出るようにしていますか?

です。

---ここまで---

いかがでしたでしょうか。

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