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信頼はコストを下げる、について再び考える。

登録日:2014/06/30

6月30日 月曜日

こんにちは、勝間和代です。

先日、信頼関係があることは互いに確認などのコストを下げ、継続的な人間関係につながるということを配信しましたら、多くの方から反響がありました。

もう少し、これを掘り下げていきたいと思います。

私たちは「利他的」な人が好きです。それはなぜかというと、利己的な人とつきあうと、搾取されるからです。

よく「道聞かれ顔」という表現をしますが、私たちは道を聞こうとするときに、見回して、「道を教えてくれそうな人」に声をかけますよね? あれは、利他的な人を知らず知らずに探しています。

私も自慢に聞こえるかもしれませんが、けっこう、道を聞かれる方です(別に、先方が私だとわかっているわけではない)。また、地図を広げていたり、案内板をみていたりして、道を探していそうな人には、日本人でも、外国人でも、自分がよく知っている地域なら、こちらから声をかけてしまいます。

先日はちょっと遅い時間にすき家でお昼を食べていたら、隣のテーブルに座った70代のご婦人が、あまりすき家に来慣れていないらしく、メニューを探したり、おそらく中国人の店員さんに、頼みたいなかなか注文が通じなかったりしているので、ついつい、横からお節介をしてしまいました。

「あれ、どこかで前にお会いしませんでしたか?」

と最初言われて、ニコニコしていたら(実はこれ、いろいろなところでとてもよく言われます。ふだん、画像で覚えていている人に会うと、当然、知人だと普通は思います)、途中で、

「ああ、テレビに出ている人ですね」

と気づいてくださいました(もちろん、名前は覚えていない)。

で、なんでこんなお節介をするかというと、自分がその場になったときにそうしてほしいからです。知らない土地だって、知らない店だって、自分が行くことが結構ありますから、そのときに助けてくれるととてもありがたいですよね?

なんか、信頼関係というと大げさですが、やはり

「自分がしてほしいように、相手に振る舞う」

ということではないかと思います。だから、約束も時間を守るし(守ってほしいから)、一度コミットしたことは、実行してほしい(自分もそうしてほしいから)。

で、これを守ってくれない人は、自分の想像の範囲外で、それをいちいち想像するのに「コスト」がかかるから、めんどくさいのだと思います。

エンジン01という文化人の団体の活動が好きなのは、代表の三枝成彰さん、幹事長の林真理子さんを初めとして、こういった

「信頼できる人、善人」

の集まりだからだと思います。女優の川島なお美さんもメンバーのお一人で、そのご縁からいっしょにいろいろなところに出かけるようになりましたが、やはり

「宝物の集まり」

という表現をつかっていらっしゃいました。

最近はSNSなどを通じて、友人の友人も見えるようになり、ある意味、その人が友人をどのように取り扱うかで、自分がその人の友人になったときにどのように取り扱われるかも透けて見えるようになります。

信頼が観察できるようになった、ということでしょうか。とにかく、

「自分が扱ってほしいように、相手に接する」

ということが信頼の基本だと、つくづく思います。


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自分の長所を大好きになる1週間〜その1 長所ってなんだろう

先週1週間、短所を考えてきたので、今週は長所を考えていきましょう。

まず、基本的な質問。長所って、なんでしょうか?

辞書を引くと、このように出てきます。

「性質や性能などで、すぐれているところ。」
「―を伸ばす」「―を生かす」⇔短所。

類語-特長(とくちょう) 見どころ(みどころ) 取り柄(とりえ) 美点(びてん)

(出所:「デジタル大辞泉」)

性質や性能など、で優れているところ、ということですが、長所は、私は以下の3点が決めてくると思っています。

その1 その人が生まれつきもっている優位性
その2 その1のうち、その長所の育った環境における相対的優位性
その3 その2のうち、その長所を伸ばす環境の優位性

つまり、まず長所の種があって、それがたまたま、生まれた家族やグループにおいて相対的に優位であり、かつ、それを伸ばす環境が合って、はじめて

「へーーー、これが長所だったんだ」

という自覚ができることでしょう。

まず、気をつけなければいけないのが、その2です。多くの場合、その長所がある人は、実は遺伝的にもらっていることが多いので、その家族の中で長所に見えない場合があると言うことです。

変な話をしますと、実は私、小学校で四谷大塚の試験を受けるまで、あまりにも一番上の姉の頭の回転と知能が小さい頃から飛び抜けていたため、私の親は、私のことについて「中学受験をさせるほどの必要はない」と思っていたようです。

それが、全国の入会試験を受けさせたところ、ほとんど事前の勉強をしていないのに上位に入ったことで、はじめて、相対的優位性に気づいたようです。

私なんかまだそれでもその姉と年が離れていたのでましなほうで、その姉と、私の間にいる二人の兄弟、次姉と兄は、あまりにもすごい姉と小さい頃から比べられ続け、

「なんでおれたち、こんなに頭悪いんだろう」

と真剣に悩んでいたそうです。この、家族間、兄弟間の比較というのは、本当にたちが悪いです。しかし、大事なことは

「家族の中で強いか弱いか」

ではなく

「社会の一定のグループの中で、強いか弱いか」

で本来の長所は決まりますので、できれば幼少時から、家族外との比較で気づく機会があるといいわけです。

逆に、この反対版が井戸の中の蛙、大海を知らず、のほうで、地方の優秀な生徒が、上京してきたり、進学校に入って愕然とするというところです。

さらに、この長所ですが、長所として生かすためには

「社会的なニーズがどれくらいあるか」

ということに依拠します。計算能力、コミュニケーション能力などは汎用的に必要とされるため、長所になりやすいのです。

一方、運動能力になるとちょっと門戸が狭まり、音楽能力とかになると、かなり高くないと、それだけでは「食べていける」ほどの長所になりにくくなります。

すなわち、長所のもう一つの特徴は、残酷なようですが、

「その長所があることで、他の人が楽になるから、その人の長所を褒めてくれるし、生かしてくれるし、仕事もくれる」

という「群れ」としての生き残りの要素に深く関わってくるのです。

社会貢献というのは、やはり、日本人、あるいは、人類が生き残るためにグループを強くしたいという現れですし、だからこそ、その中で生かす能力を優遇し、社会的地位や賃金を与えよう、ということなると私は考えています。

つまり、あなたの長所が何かあれば、そのことについて社会が投資をしてくれて、そのリターンとしての何かを得る、という大きなしくみだと考えれば、わかりやすいでしょう。

ここで問題は、あなたが社会に還元できるほどの長所をどう探すか、どう生かすか、ということになります。それは、優しさでも、美人さでも、人の良さでも、めっぽう働くことでも、なんでもいいのですが、「群れの生き残り」に貢献できないといけないということをぜひ、厳しいようですが、考えてみてください。

私の場合は、やはり「計算力」と「文章読解能力」でした。数字の暗算や、文章の解読が小さい頃から、息を吸って吐くように出来るのです。いまでも、ゴルフのスコアカードは18ホール分、人の分も含めて一目見て、ざっと目を横に流せば、数秒で簡単に足し算できますが、目の前でそれをすると、本当にびっくりされます。

でもそれは、それは群れの生き残りのために仕事その他の形で貢献して、はじめて、収入や賃金として帰ってくるわけです。だからこそ、私の乏しい容姿を生かしたモデル」ではなく、この計算能力を生かした「公認会計士」や「証券アナリスト」に自然と導かれるわけですね。

初日の課題は
「あなたの長所は幼少期からどのように見いだされて、それが、どういまの仕事につながっているか、分析してください」
です。

長所は相対的、それは、社会に役立つから珍重される、ということを初日に気づいてもらえると、うれしいです。

---ここまで---

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